開店39周年を迎えました!
大きな岩の上に建てられた小さいお家がある日、喫茶店になった。
岩の上だったから、建坪も小さく
玄関を入れば直ぐにキッチンがあるような
大草原の小さな家みたいな屋根裏の小部屋がある造りがお気に入りの家だった。
倒産して父さんが創った
な~んてだじゃれになりそうな、事実は奇なり。
主人が倒産してゼロ以下になり、古材を集めて自分で建てた手作りの小さいお家です。
ある日、「喫茶店にすれば??」
そんな友人の一言が、珈琲好きの主人を動かし、
押し入れが部屋の一部になったりして喫茶店向きに改装され
息子が5ヶ月の大雨の日に開店したのだった。(昭和57年7月24日)
私はと言えば、人見知りで、接客が似合うタイプでもなく
本当に泣きたいくらいの船出だった事を昨日の事のように思い出す。
お料理を習った訳でもなく、家庭料理の延長で、、
試行錯誤しながら、どこにもない温かいお店を目指した。
ただ珈琲が好きな主人自身が納得できるお店。
いい音楽を聴いて落ち着ける空間を創る事が
どんなに難しい事か、、こだわりのある空間を
自分の手で創るのにどんなに時間がかかるのか、、
それは、ずっと見守って来た友人達くらいしか知らないでしょうね。
雰囲気がいいのに
赤ん坊を背負った私が出てくるのだから
当時は仕方の無い事とはいえ、ビックリものだったでしょう。
そんな子供達があの頃の私と同じ年頃になります。
月日の経つのは本当に駆け足で、、
歳を重ねる程に
駆け足だと、、最近は思う事ばかり。
沢山のお客様あって重ねられる年月。
そうして支えて来てくれた友人達や家族がいてくれたから。
本当にありがとう。
お蔭様です。
沢山の思い出とともに山閑人の空気は優しく深い。
いつも温かく包み込んでくれるでしょう。
これからも、新しい日々を大切に重ねて行きたいです。
ママ
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